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代表挨拶

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当剣道クラブは今年で創立50年を迎えることが出来ました。
これも偏に関係団体皆様からの厚い御支援の賜物と改めて心より御礼申し上げます。

今後も全国剣道連盟並びに関係団体の御発展に微力ながら貢献して行くことができるよう、青少年の剣道指導育成に会員一同努めて参ります。
何卒、今後ともご指導ご鞭撻の程よろしくお願い致します。

デジタル化が進む昨今、私達の生活レベルは飛躍的な向上を遂げました。しかしながら一方では、その便利さと引き換えに「直接対話によるコミュニケーション」という大切な心の繋がりが希薄化し、その結果として、様々な社会問題が深刻化して来たこともまた事実です。

こうした時代だからこそ私達は今、改めて「人を繋ぐ心」について見つめ直すべきではないかと思います。私達が次世代に残すべきものは便利さといった人生を豊かにするための手段や方法だけではないはずです。

私達が剣を通じて子供達に伝えたいのは「人間力」と「心」です。

人間力とは「自分の人生を自分の力で豊かにして行くことの出来る力」。人生の豊かさは人により様々です。ただ全ての人に共通して言えることは「豊かさを実現するために努力しなくてはならない」ということです。学者になるには一生懸命勉強しなくてはなりませんし、スポーツ選手になるには過酷な練習に耐えなくてはなりません。全ては自分自身との闘いです。自分と向き合い、葛藤することが一番苦しいはずです。そうした苦労から逃げず、立ち向かい、乗り越えて行く力を育みたいと考えています。

そしてもう1つの「心」。人間はやはり1人では人生を豊かにすることは出来ません。多くの人との出会いが人生を何倍にも豊かにしてくれます。たとえ善であれ悪であれ、人は出会いから何かしらを教わり成長できるものです。ならばその全ての出会いに感謝すべきでしょう。自分の人生を豊かにしてくれる相手を敬い、思い遣り、礼を尽くすことこそが人が心豊かに成長して行ける唯一にして最良の方法です。剣道が礼節を重んじると言われる所以はそこにあります。未来を担う子供達には是非、「感謝の心」を育んでもらいたいと思います。

私もまだまだ修行の身。これまでに人生の緒先輩方からお教えいただいたことを1つでも多く次世代に繋いで行くことが自身に課せられた使命と考えております。個人の人生を豊かにするものはお金や名誉ではなく「人間力」と「心」以外にないと思います。

子供は大人の背中を見て育つもの。私達大人が背中で伝えるしかありません。それゆえに子供達と共に自ら汗し、涙して行く覚悟を持って自身の修行と後進の育成に取り組んで参ります。

       高島平青少年剣道クラブ 会長 田中 茂